支部懇談会開催報告

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【広島支部】強い経済実現へ「産学一体環境」を整備―湯崎広島知事

2014.12.2

  広島県の湯崎英彦知事は12月2日、広島市で開かれた内外情勢調査会で講演し、 技術をはじめあらゆる分野でのイノベーション(革新)の誘発に向け、大学と産業界の連携を強力に後押ししていく考えを表明した。知事は「産学一体ぐらいの 環境をつくらなければいけない。どうすればいいか議論している」と述べ、来年度にも「産学一体環境」の整備を進める事業に乗り出す意向を示した。
  講演の演題は、「ひろしまは『チャレンジ』でもっと強くなる」。知事は冒頭に、県が2010年秋に作った「ひろしま未来チャレンジビジョン」について、安 倍内閣が成長戦略の骨格を示した「日本再興戦略」(13年6月)と、「そっくり一致している」と述べ、地方版の成長戦略に率先して取り組んできた県の先見 性を強調した。
  その上で、ビジョンの主要テーマである「イノベーションを通じた強い経済」の実現に向けた取り組みについて、「起業したい とか新しいことにチャレンジしたいという人を集めてつなげていくことが重要だが、日本の産業界は(米国に比べ)知識に対するアクセスは圧倒的に不利だ」と 産学の連携の不十分さを指摘。「もっと産業界と大学がウインウインの関係を長期的につくる産学一体の環境をつくらなければいけない」と述べ、大学の研究と 企業の製品開発の目的を合致させる仕組みづくりに取り組む意向を示した。
  このほか、グローバル化など社会の変化に対応できる人材の育成に 向け、「中等教育においては広島県から日本の教育を変えていこうと(思う)。知識はあるけれど問題の解決能力に欠けるというのが日本人に対する評価だが、 問題解決能力を中心に据え、まったく違う教育をやろうと教育委員会と共同で検討している」と語った。(了)