支部懇談会開催報告

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【千葉支部】成田強化へ「県が積極関与を」=航空アナリスト杉浦氏が講演

2015.2.9

  内外情勢調査会千葉支部懇談会で2月5日、航空アナリストとして活躍する首都 大学東京の杉浦一機客員教授が「五輪を機に大きく変わる成田・羽田空港の役割」と題して講演し、成田空港関係者を含め、県内の財界、自治体などから約 100人が参加した。出席者から首都圏空港(成田・羽田)の機能強化の議論の中で埋没しがちな成田の整備に関して活発な質問や発言が相次いだのに対し、杉 浦氏は成田が注目を集めるには千葉県の積極的な関与が必要だとの認識を示した。
  講演で杉浦氏は、台頭するアジアの空港と比較しても競争力 のある羽田空港に押され、航空会社の「羽田シフト」や「成田離れ」が始まっている現状を説明。成田空港が再び存在感を強めるには、運用時間制限の一層の緩 和や、「都心直結線」を含めたアクセスの改善などを真剣に進めるべきだと指摘した。
  また、2020年東京五輪の開催決定を機に検討が進め られている首都圏空港の機能強化についても、一般的に羽田の一層の整備を進める声が強いことを紹介。「(激しい反対運動のイメージがある)成田に3本目の 滑走路を整備するより、羽田に5本目を整備する方が優先されるのでは」との分析を披露した。
  これに対し、出席者からは「成田の方が安い資金で建設できるのになぜ羽田が優先されるのか」「都心の低空飛行が必要な羽田の5本目が本当に可能か」といった質問や、「今は(反対運動が激しかった)40年前とは状況が違う」などの発言があった。
  杉浦氏は「メディア(への掲載に象徴される羽田整備を期待する世論)を変えようとするのはなかなか難しい」とした上で、かつて羽田の4本目の滑走路整備に 向けて石原慎太郎都知事(当時)が積極的に行動したことなどを紹介。「(世論を喚起するには)県が積極的に発言してくれた方がいい。地元の一部だけではな く、県として行動することが必要だ」と話した。(了)