支部懇談会開催報告

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【名古屋支部】産業力強化で人口定着を=内外情勢調査会で講演―大村愛知知事

2015.10.16

愛知県の大村秀章知事は9月16日、名古屋市内で開かれた内外情勢調査会で講演した。大村知事は、同県が人口の自然増、他県から流入する社会増とも達成している数少ない県であることを指摘し、「県人口は2020年まで増加する」と予想。その上で、「愛知の得意技は産業力。そこをさらに強めて雇用を作り、人口定着につなげたい」と力を込めた。

 産業力の強化で、大村知事は「中国では作れない、高度な先端技術の集積が必要」と強調。具体的には、最大100億円を助成する「産業空洞化対策減税基金」などを活用し、研究開発拠点の誘致や、クラスター形成で特区認定されている航空宇宙産業の一段の集積、ロボット産業の拠点形成を挙げた。

 主要産業の自動車では、燃料電池車(FCV)の一段の普及のため、現在県内で17基の水素ステーションを、設置と運営の両方を補助することで25年度末までに100基に拡大する方針。また日本で初めて公道での自動車の無人走行実験を行ったことにも触れた上で、「法改正が必要だが、将来は介護の送迎サービスなど『無人タクシー』の実証実験を国に提案している」ことを明らかにした。

 一方、「愛知の弱点は海外での知名度」と指摘。そのため来年の伊勢志摩サミットで、中部国際空港で県の先端技術を展示することや、名古屋に宿泊する各国首脳や関係者に県内を視察してもらうよう働きかけを行う考えを示した。(了)