支部懇談会開催報告

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「エンジンとして機能果たす」=内外情勢調査会で講演―松井広島市長

2016.1.27

広島市の松井一実市長は1月25日、市内のホテルで開かれた内外情勢調査会で、「目指すべきまちの姿 世界に誇れる『まち』広島」をテーマに講演した。2015年度内に、「広島広域都市圏」を構成する近隣23市町と連携協約を締結することを紹介。その上で「広域全体でヒト・モノ・カネや情報が循環するシステムをつくる。広島市はエンジンにならないといけない。機能を果たせるように施策を展開する」と意欲を示した。

 昨年4月に再選した松井市長は、「2期目に入り、広島市だけ(のこと)を考えても、これからの行政は成り立たないという思いを強めた。射程距離を広げ、まちづくりの基礎を耕し直さないといけない」と語った。

 経済面や生活面で深く結びつく近隣23市町と連携中枢都市圏を形成して施策を展開し、圏域内の経済活性化と200万人超の人口を目指すと強調。インフラを活用し、各市町が持つ地域資源や地域産業を結び付け、圏域全体の経済発展を目指す「ローカル経済圏」構築の重要性を訴えた。

 生産年齢人口が減少する状態の「人口オーナス期」の対応策としては、女性の仕事と子育ての両立、高齢者や若者の雇用創出を挙げ、「(高齢者らを)支える人の負荷を本気で軽減しないと大変なことになる。今すぐ着手しないといけない」と力を込めた。

 市や広島県などが協議中の新サッカースタジアム建設計画については、採算性を課題に挙げ、スタジアム単体ではなく複合開発の必要性を指摘。「公共交通なども整備し、未整備の地域でやることが重要だ。永続する施設を造り、滞りなく収支が維持でき、必要な税金を行政が投入するスキームこそ重要だ」と述べた。

 スタジアム建設の候補地は、広島みなと公園(南区)と旧市民球場跡地(中区)に絞られている。年度内に市や県などでトップ会談を開き、建設の是非を含め、計画の方向性を出す方針だ。(了)