支部懇談会開催報告

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「教育にもエビデンスを」=内外情勢調査会で講演―伊原木岡山知事

2016.2.22

 岡山県の伊原木隆太知事は2月16日、岡山市内のホテルで開かれた内外情勢調査会で、「生き活き岡山の実現に向けて」をテーマに講演した。県政の重要課題と位置付ける「教育再生」について取り上げ、これまでの取り組みを紹介。外部人材を活用して学力低下や不登校の原因を分析している現状を示し、「教育にもエビデンスが必要。信頼できるデータを基にPDCAサイクルを回すべき」と強調した。

 講演会の冒頭、非常勤の政策企画員として教育分野の分析を行っている出島誠之さんが県の学力状況や不登校・暴力行為の実態について説明。同県は2012年度の全国学力調査で小学校45位、中学校42位と過去最低を記録したが、「復習が不十分で基礎学力が身に付いていないことや各学校の指導ノウハウが共有されていないことが問題だった」と指摘した。

 伊原木知事は「授業段階ではできていても復習が不十分だったとは盲点」と振り返り、「現状が分からないのに対処法は考えられない」と分析の必要性を語った。不登校については「家庭の経済状況や兄弟の不登校者の有無などのデータを見れば注意すべき生徒は絞り込める」と強調。15年度に公立小学校に90人配置した登校支援員により、状況は改善されていると説明した。

 知事は12年の就任以降、特に教育費に予算を重点配分。「未来の岡山へのインパクトが大きいのでしっかりやっていきたい」と意気込んだ。教育再生と同じく力を入れる産業振興については、食品製造業の工場を誘致している現状を紹介。食品加工に必要な原材料の現地調達やアクセスの良さが県の有利な条件だと述べ、「強みをベースにどういう面白い提案ができるか考えることが重要」と力を込めた。(了)や兄弟の不登校者の有無などのデータを見れば注意すべき生徒は絞り込める」と強調。