支部懇談会開催報告

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地方創生「人口維持が決め手」=内外情勢調査会で講演―広瀬大分知事

2016.5.27

大分県の広瀬勝貞知事は4月20日、大分市内のホテルで開かれた内外情勢調査会で地方創生をテーマに講演し、「人口維持が地方創生の重要な決め手だ」と強調した。熊本、大分両県で続く地震については「当面厳しい状況だが、情報把握と早期復旧に尽力している」と述べた。

 知事は、地方創生戦略のうち「子育て満足度日本一を達成したい」と表明。保育料や医療費助成といった経済支援とともに、子育て相談など精神的ケアにも取り組んでいると述べた。既婚カップルの6組に1組が不妊に悩む現状に対し、不妊治療費の本人負担は3割に抑え、残りを行政が助成することにしたと説明した。

 また、「魅力的な就労環境がなくては人口は離れていく」と語り、農林水産業の構造改革例を紹介した。5年前と比べ飼育頭数が27%減っている大分県の豊後牛について、高コストが懸念される飼育費を県が一部負担することで、生産数増を図っていると話した。今後は海外輸出も視野に入れ畜産工場を改築し、大分ブランドを積極的に売り込むと意気込んだ。

 知事は最後に、博多から鹿児島までを結ぶ東九州新幹線構想を具体化することに意欲を見せた。費用対効果について、県内で100万人の人口を維持することができれば十分な投資効果が期待できると分析し、「人口維持がこのようなビッグプロジェクトを成功させる決め手になり、地方創生をやりとげることができる」と力説した。(了)