支部懇談会開催報告

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モリノミクス「地方創生の要」=内外情勢調査会で講演―吉村山形知事

2016.5.27

 山形県の吉村美栄子知事は5月24日、山形市で開かれた内外情勢調査会で「人と地域が輝く『やまがた創生』の実現に向けて〜やまがた森林(モリ)ノミクスの推進〜」と題した講演を行った。「地方創生の要となる、全国で展開可能な成長戦略だ」として、森林資源の有効活用を進める県の「モリノミクス」を紹介した。

 モリノミクスは、山形県の面積の7割を占める森林資源を活用し、地域活性化につなげるため、2013年に始まった。15年には山形市で「全国モリノミクスサミット」が開かれ、県内外から約300人が参加。県は木質バイオマス発電事業者や、林道を整備する市町村に対する補助などを行っている。

 吉村知事は県のエネルギー事情について「化石燃料に過度に依存して、木質バイオマスなどの自然エネルギー資源が生かされていない」と指摘。東日本大震災をきっかけに、県内でも停電が起きたことで「効率を重視した大規模集中型のエネルギー供給体制から、地域分散型に転換することの重要性を痛感した」と述べた。

 知事は森林活用の先行事例とされるオーストリアや岡山県真庭市を訪れた際の様子を紹介したほか、県内の鶴岡市で今年2月に本格稼働を始めた木質バイオマス発電所や、新庄市で進む大型の集成材工場の整備について説明。「先導的な役割を担いながら、官民一体の取り組みを継続し、積み重ねることで、自然と文明が調和した理想郷山形の実現に向けて取り組む」と強調した。(了)