支部懇談会開催報告

一覧へ戻る

人口減少対策と「卒原発」に注力=内外情勢調査会で講演―三日月滋賀知事

2016.8.18

 滋賀県の三日月大造知事は7月19日、大津市内で開かれた内外情勢調査会で「滋賀からみんなでつくる新しい豊かさ」をテーマに講演した。就任から2年を迎えて「県の歴史的課題として人口減少対策と卒原発に取り組む」と訴えた上で、「すべての人が将来も持続的に心で実感できる『新しい豊かさ』を県民や企業・団体とともにつくり上げたい」と意欲を示した。

 三日月知事は人口減少対策について「他の地域と人口を取り合う不毛な競争に陥らず、滋賀らしい地方創生を進め、人口急増時代に失ったものを取り戻したい」と強調。「緑地や歩行空間、居住空間を広げるなど、人口減少局面だからできることに取り組みたい」と述べた。

 卒原発に関しては使用済み核燃料の処理などの課題を挙げ、「原発が今後も持続可能なエネルギーとなることは難しく、原発の次のエネルギーを世界に先駆けてつくる必要がある」と指摘。下水道熱の利用や省エネ型の工業団地の拡大を通じて「滋賀県からエネルギーのローカルイノベーションを起こしたい」と語った。

 また、昨年の琵琶湖保全再生法の成立を受け、「保全再生計画をつくり、具体的な取り組みに着手する」と表明。「琵琶湖を守る取り組みだけでなく、琵琶湖の価値や魅力を生かす取り組みも必要だ」と話し、自転車で湖岸を1周する「ビワイチ」を推進するとともに、世界農業遺産の認定を目指す考えを示した。(了)