支部懇談会開催報告

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「将来の発展に向けた布石を」=内外情勢調査会で講演―河野宮崎知事

2016.10.19

宮崎県の河野俊嗣知事は9月27日、宮崎市のホテルで開かれた内外情勢調査会で、「躍動するみやざき新時代」をテーマに講演した。河野知事は「将来の発展に向けた布石をいかに打つのかが重要になる」と述べ、人口減少対策をはじめ、地元企業の育成、インフラ整備の促進などに取り組む方針を示した。

 喫緊の課題である人口減少対策では、若年層の流出抑制や合計特殊出生率の向上を通して、2060年時点で県人口80万人超を維持するという数値目標を紹介。特に高校生の県内就職率が全国最下位の現状を改善する必要があると指摘し、「生徒や保護者に地元企業に目を向けてもらい、県外流出を防がなければならない」と強調した。

 さらに、地域経済をけん引する中核企業を増やす必要があるとの認識を示した。「産学金労官」でつくるプラットフォームで成長が見込まれる企業を集中支援したり、「みやざきビジネスアカデミー」で人材育成を行ったりする方針だ。

 インフラ整備では4月、東九州自動車道の椎田南―豊前間が開通。北九州市と宮崎市が結ばれたことに関し、「半世紀にわたる活動でようやくたどり着いた。大きな節目になった」と振り返った。ただ県南部では未開通区間が残されていることから、引き続き開通に向けた活動を行う予定だ。

 熊本地震にも触れ、県内でも宿泊客の減少など観光面で影響を受けたと説明。「『九州ふっこう割』などの効果で表面的な数字は回復されつつあるが、今後それをいかに持続させるかが重要になる」と強調した。防災分野では、先日の台風16号に代表される水害や、南海トラフ巨大地震の被害を軽減するため、「過去の災害の教訓を生かし、今後の対策を強化したい」と述べた。

 この他、アスリートの競技力向上の一環で、屋外型ナショナルトレーニングセンターの誘致活動を展開していることを紹介。「県の恵まれた環境をPRし、実現に結び付けたい」と意欲を示した。(了)