支部懇談会開催報告

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「地震、風化させない」=内外情勢調査会で講演―蒲島熊本知事

2016.12.7

熊本県の蒲島郁夫知事は10月26日、熊本市内で開かれた内外情勢調査会で講演し、熊本地震への対応など県政の課題について語った。被災前より良い状態に戻す「創造的復興」の実現により、「県民の総幸福量の最大化を図ることが3期目の使命」と指摘。また、日本全体が地震への対応力を高めるには、熊本での教訓の積極的な発信を通じ「地震を風化させないことが大切だ」と強調した。

 震災対応について蒲島知事は、県民に「経済的安定」「安全安心」「誇り」「夢」をもたらす行政運営が基本との考えを示した。

 これを具体化した「復旧・復興プラン」(8月策定)では、重要施策の一つとして、熊本空港を核に甚大な被害を受けた益城町など県東部の新たなまちづくりに取り組む「大空港構想」を挙げた。知事は「東部地域の発展とともに防災拠点としての空港機能を強化していく」と述べた。

 商業や観光の活性化策では、八代港に寄港する大型クルーズ船の受け入れ数を増やす考えを表明。「機能を拡充し、将来的には300隻程度寄港できるように対応する」と話した。また、南海トラフ地震に備えたインフラ整備として、熊本を起点に「九州を横断する中九州横断道路や九州中央自動車道といったルートの確保が必要だ」と訴えた。

 熊本地震の情報発信については「次の災害に備え、成功も失敗も記録に残して公開し、次の災害に備えてもらう」とし、映像記録などを整備するアーカイブ化に意欲を示した。(了)