支部懇談会開催報告

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「日本発展の一端担う」=内外情勢調査会で講演―橋本茨城知事

2016.12.7

茨城県の橋本昌知事は10月26日、茨城県つくば市内で開かれた内外情勢調査会で講演した。「つくばや東海、日立と最先端のものづくりの工場を持っている茨城は日本のこれからの発展の一端を担っていけるような県になっている。農業も(産出額が)北海道に次いで2位で、茨城の果たす役割は極めて大きい」と力を込めた。

 県が2015年10月に策定した人口ビジョンによれば、60年の人口の将来展望はこのままでいくと約291万人が約190万人になる。これに触れ、「UIJターンや地元就職が増えれば241万人で止めることができるという推計だが極めて厳しい」との認識を示した。特に人口の社会減が止まらないと指摘した。

 社会減を食い止めるためには、雇用創出と県への新しい人の流れをつくることが重要だとした上で、「安定した雇用創出では、企業誘致は件数も工場立地面積も日本1位なので順調に進んでいる」と強調。その一方で、大学への進学時に他県に流出する若年者数が茨城県は全国2位で、卒業後の就職先では6割が県外である実態に言及。「職場をつくるのと同時に、東京に行った人や県内の大学生にしっかりどういう職場があるかを伝えていく必要がある」と強調した。

 また、農業について「高齢化が進めば食べる量も減っていく。どうやって食べる量を増やしていくかも大切になる。海外にも輸出しないといけない」と語った。その上で「国内で消費しきれない部分を海外に輸出すれば、農家も仕事に就きやすくなる。『作るだけ』という時代ではないので、新しい農業に変えていくことが重要」と強調した。

 地域の活性化や交流人口の増加のために取り組んでいる県北芸術祭などのイベントに絡み、「茨城県の人は金を落としてもらうのが極めて下手」と指摘。「受け入れ体制をしっかりすると同時に、人を呼んできたらお金を落としてもらわないといけないというのをしっかり頭にたたき込んでおく必要がある」と述べた。(了)