支部懇談会開催報告

一覧へ戻る

公共交通で守られた街に=内外情勢調査会で講演―佐藤宇都宮市長

2018.8.22

 宇都宮市の佐藤栄一市長は4月10日、市内で開かれた内外情勢調査会で、「未来都市うつのみや」と題し講演した。人口減少や高齢化社会に備えた街づくりのため、交通ネットワーク構築の必要性を強調。2022年3月の開業を目指し全国で初めて取り組む全線新設の次世代型路面電車(LRT)の整備などにより、「公共交通で守られた誰もが移動しやすい街になる」と自信を示した。

 佐藤氏は将来の宇都宮市について「急激に人口が減っていく。新しい都市の構造に変えていかなければならないのは必然だ」と指摘。市郊外の複数の地域拠点を公共交通などで結ぶ「ネットワーク型コンパクトシティ」の形成を進め、都市の魅力を高める必要があると訴えた。

 その上で、LRT整備により既存の鉄道やバスとの接続を容易にするほか、バスが通っていない地域内の交通手段を張り巡らせて、郊外から市街地まで包括的な交通網を整備することへの意欲を示した。

 LRT整備に否定的な声があることには「(車を)運転できなくなったらどう移動するのか。自力で生活できない人のために必要だ」と反論。「公共交通に乗るライフスタイルを意識してつくっていくことが、時代の変化に対応していくことになる」と説いた。

 この他、年間商品販売額、製造品出荷額、農業産出額がいずれも中核市上位であることを紹介。大都市圏への企業集積が進んでいることに関し、「企業を絶対逃がさない。行政として常にケアし、未来永劫(えいごう)宇都宮で生産、研究活動をしてもらわないといけない」と語った。(了)