支部懇談会開催報告

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人口減でも豊かさ実感を=内外情勢調査会で講演―井戸兵庫県知事

2018.8.22

兵庫県の井戸敏三知事は5月8日、神戸市内で開かれた内外情勢調査会で「県政150年 未来への扉を開く」をテーマに講演した。県政150周年を迎える2018年度を「大きな転機」と位置付けた井戸知事は、人口減少が進む県の将来を見据え「人とのつながりや時間の豊さ、健康など『質の充実』が求められるようになる。人口が減っても豊かさを実感できる社会をつくっていく」との考えを示した。

 7月に県政150周年を迎えるのを機に、県は75歳以上の高齢者人口がピークに達して社会変化が予想される時期の県内状況を見通す「兵庫2030年の展望(仮称)」を策定する。井戸知事は展望案を紹介し、暮らしの質を追求するなどの県政の基本方針のもと、誰もが活躍できる働き方や安心して出産と子育てができるといった県の将来像を明らかにするとともに「新しい動きをできるだけダイレクトに捉えた展望を示したい」と抱負を語った。

 さらに18年度は、県がこれまで進めてきた職員数の削減や事務事業の見直しなどの行財政構造改革により、阪神大震災後に初めて財政が収支均衡を達成する。しかし、井戸知事は「ハッピーなのかというとそうではなく、行財政構造改革は一段落を迎えたが、今後も多額の県債の償還がある」と説明。震災関連県債などの償還は、今後10年間にわたって年額500億円に上るという。

 この財政負担に対し、井戸知事は「行財政構造改革は、今後も一定のレールのもとに推進していく必要がある」と強調。「県の財政運営を確認する新たな枠組みをつくり、県民から理解してもらえるような安定的な体制をつくっていく」と述べた。(了)