支部懇談会開催報告

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未来志向の三重づくり=内外情勢調査会で講演―鈴木三重知事

2018.8.22

三重県の鈴木英敬知事は5月14日、津市内のホテルで開かれた内外情勢調査会で、「未来志向の三重づくり」と題し講演した。10月をめどに全面改定を予定する産業振興戦略や、2025年を見据えた医療政策を中心に県の考え方を説明。出席した商工業者や医療関係者らに理解と協力を求めた。

 鈴木知事は、国内の人口減少や世界経済の中心のアジアへのシフトなど社会経済情勢が激変しており、産業構造や就業構造でも劇的な変化が起きるとの見通しを国の方針を絡めて解説。中小企業の後継者不足対策や人工知能(AI)の活用といった時代に即した戦略改定の必要性を強調した。

 改定に向けた有識者会議での検討状況については、技術革新だけでなく、既存の産業分野の組み合わせに注目していることを明らかにした。また、東海4県で三重県が唯一、自動車部品などの出荷額が自動車組み立て額を下回っていることを挙げ、「もっと自動車産業の足腰を強くしていかないといけない」との認識を示した。

 医療政策に関しては、25年に団塊の世代が75歳以上となり、県内だけで認知症高齢者が推計10万人を超えると指摘。対応策として、「全国的にもまれ」という市町ごとの在宅医療フレームワーク運用など県独自の取り組みを紹介した。

 「経済界を巻き込んだ取り組みをすることが保険財政の安定化につながる」として、今年度から全県で展開している健康マイレージ推進事業にも触れ、商工業者と一体となった県民の健康づくりに意欲を見せた。(了)