お知らせ

新年のごあいさつ―中田正博内外情勢調査会会長

2011.01.04

新年明けましておめでとうございます。

今年は会員の皆さまにとって、どのような一年になるでしょか。日本経済は、成長目覚ま
しい中国など新興国向け輸出の拡大を足掛かりに、ようやく長いトンネルから抜け出す
兆しを見せ始めました。一方で、学生の就職内定率が過去最低を記録するなど、政府が
力を入れる若者の雇用対策は実を結んでいません。所得の伸び悩みもあって個人消費
に本来の力強さは見られず、欧州の財政不安に端を発する国際金融危機の火種も残さ
れたままです。今年こそ政治の強力なリーダーシップの下、実効性ある政策を即断即決
で実行し、デフレ脱却への第1歩を踏み出したいものです。
 尖閣諸島や北方領土をめぐる外交問題、沖縄県普天間飛行場移設をめぐる日米のきしみ、
にわかに緊迫感を増した朝鮮半島情勢など、安全保障上の課題が相次いで浮上し、その
解決は新年に持ち越されました。政治、経済、社会の各分野で構造的な変化が進んでおり、
これまでの常識や枠組みを超えた発想が求められています。こういう時こそ、それぞれの
地域の、そして日本のオピニオンリーダーである皆さまの英知を結集し、目前の危機を克服
するための処方せんを模索していかなければなりません。それが日本再生につながる道で
あると考えます。
 内外情勢調査会は今年、57周年を迎えます。この間、会員の皆さまに国内外の情報を
的確にお伝えし、正しい世論の醸成に寄与するという使命を果たしてまいりました。先を
見通すことが難しい時代だけに、今、この使命はより重要になっていると考えます。公正で
中立、健全な世論づくりに努めるという初心を忘れず、本年も世におもねることなく、皆さま
のお役に立てるよう、力を尽くす所存です。ご支援を賜りますよう、改めてお願い申し上げ
ます。
                          社団法人内外情勢調査会 会長 中田正博