お知らせ

ごあいさつ―内外情勢調査会会長 中田正博

2011.01.01

新年明けましておめでとうございます。

 今年の干支は「辰」。草木が徐々に成長して形が整っていくさまを、躍動感あふれる
竜の姿に重ねたことが干支の由来だそうです。会員の皆さまにとって、これまでまいて
こられた種が芽を吹き、立派な実を結ぶような1年になることを祈念しております。

 新しい年を迎えてなお、日本を取り巻く環境の厳しさに変化は見られません。東日本
大震災の被災者の多くが仮設住宅での不自由な生活を余儀なくされており、福島第1
原発からの放射性物質放出の恐怖が完全に取り除かれる時期も不透明なままです。

 震災でできた傷口に塩を塗り込むかのように、欧州で拡大した財政・金融危機が急速な
円高をもたらし、新興国向け輸出によって回復の兆しを見せ始めた自動車や電機など
主要企業の業績を直撃。これが勤労者の所得伸び悩みや雇用不安を招き、景気低迷
の長いトンネルの出口をますます遠いものにしています。

 今年はまた、環太平洋連携協定(TPP)の交渉参加や社会保障と税の一体改革と
いった大きな政策課題が控えています。いずれも国論を2分するような難題であり
ながら、残された時間は決して多くはありません。こういうときこそ、それぞれの地域の、
そして日本のオピニオンリーダーである皆さまの英知を結集し、目前の危機を克服する
ための処方せんを模索していかなければなりません。

 内外情勢調査会は今年、58周年を迎えます。この間、会員の皆さまに国内外の
情報を的確にお伝えし、正しい世論の醸成に寄与するという使命を果たしてまいり
ました。先を見通すことが難しい時代だけに、今、この使命はより重要になっている
と考えます。公正で中立、健全な世論づくりに努めるという初心を忘れず、本年も
世におもねることなく、皆さまのお役に立てるよう、力を尽くす所存です。ご支援を
賜りますよう、改めてお願い申し上げます。