お知らせ

新年のごあいさつ―内外情勢調査会 会長 中田 正博

2012.01.01

新年明けましておめでとうございます。

 今年の干支は「辰」。草木が徐々に成長して形が整っていくさまを、躍動感あふれる竜の姿に
重ねたことが干支の由来だそうです。
 会員の皆さまにとって、これまでまいてこられた種が芽を吹き、立派な実を結ぶような1年に
なることを祈念しております。

 新しい年を迎えてなお、日本を取り巻く環境の厳しさに変化は見られません。東日本大震災
の被災者の多くが仮設住宅での不自由な生活を余儀なくされており、福島第1原発からの放射
性物質放出の恐怖が完全に取り除かれる時期も不透明なままです。
 震災でできた傷口に塩を塗り込むかのように、欧州で拡大した財政・金融危機が急速な円高
をもたらし、新興国向け輸出によって回復の兆しを見せ始めた自動車や電機など主要企業の業績
を直撃。これが勤労者の所得伸び悩みや雇用不安を招き、景気低迷の長いトンネルの出口を
ますます遠いものにしています。

 今年はまた、環太平洋連携協定(TPP)の交渉参加や社会保障と税の一体改革といった大きな
政策課題が控えています。いずれも国論を2分するような難題でありながら、残された時間は
決して多くはありません。
 こういうときこそ、それぞれの地域の、そして日本のオピニオンリーダーである皆さまの英知を
結集し、目前の危機を克服するための処方せんを模索していかなければなりません。

 内外情勢調査会は今年、58周年を迎えます。この間、会員の皆さまに国内外の情報を的確に
お伝えし、正しい世論の醸成に寄与するという使命を果たしてまいりました。先を見通すことが
難しい時代だけに、今、この使命はより重要になっていると考えます。
 公正で中立、健全な世論づくりに努めるという初心を忘れず、本年も世におもねることなく、
皆さまのお役に立てるよう、力を尽くす所存です。ご支援を賜りますよう、改めてお願い申し上げます。