2019年10月9日(水)
「有事続いている」=内外情勢調査会で講演―内堀福島知事
福島県の内堀雅雄知事は5月13日、福島市内で開かれた内外情勢調査会で「FUKUSHIMAの未来」と題して講演した。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から8年が経過しても、「有事は続いている。いまなお危機意識を持って臨まなくてはいけない」と話し、復興と地方創生を県の重要課題に位置付けた。
2020年度で終わる国の「復興・創生期間」後も、「われわれが抱えている課題は極めて重く長い闘いなので、10年では到底終わらない」と指摘。期間後の財源や体制について国に要望し続けてきたことを強調し、「こういったことを継続し、言うべきことを言うことが知事や県庁にとって重要」と語った。
そのほか、東電福島第2原発の廃炉の正式決定や、中間貯蔵施設で保管されている除染廃棄物を30年以内に県外最終処分することなどについても要求し続けていく考えを示した。(了)