子育て、高齢者支援を柱に=内外情勢調査会で講演―三反園鹿児島知事

 鹿児島県の三反園訓知事は12月20日、鹿児島市内で開かれた内外情勢調査会で「鹿児島の未来展望」と題して講演した。編成中の2019年度当初予算に触れ「子育て支援と高齢者生き生き支援の2本柱には予算をつけたい」との考えを示した。また台風などの災害が発生していることも念頭に「インフラ整備など公共事業も減らせない」と強調した。

 三反園知事は、明治維新150年を迎えた今年を「明治維新とは何だったのか、県民の方々が考える年だった」と振り返った。その上で「(県主催の)記念式典なども開催し、子どもたちの記憶にも残るものとなった」と述べた。

 一方、県政で展開した子育て支援については、今年度の組織改正で「縦割りだったものを一つにまとめ『子育て支援課』をつくった」と話した。また、高齢者の生きがいづくりのため、70歳以上の県民を対象に県有施設の入場料を無料とした施策を紹介し、「多くの方に来場いただいている」と語った。(了)