2018年12月26日(水)
クリケットタウン目指す=内外情勢調査会で講演―岡部栃木県佐野市長
栃木県佐野市の岡部正英市長は12月19日、市内で開かれた内外情勢調査会で「人と地域が輝く交流拠点都市を目指して」をテーマに講演した。日本で唯一の国際クリケット場がある強みを生かして、国際試合の誘致などに取り組む意欲を示し「クリケットタウン佐野を目指したい」と強調した。
市は3月、県立高校跡地を活用し「佐野市国際クリケット場」を完成させた。岡部氏は国際試合の誘致により外国人旅行者を呼び込めば、経済交流や子どもたちの国際交流を図れると指摘。「クリケットは多くの可能性を秘めている」と期待感を示した。
産業面では、佐野インター産業団地が2016年夏の分譲開始以来、全て完売する見通しで、新たな産業団地の創出に乗り出す方針を明らかにした。北関東自動車道沿線の活性化のため、昨年11月に開所した国際貨物集積拠点「佐野インランドポート」の運用状況も良好と説明した上で、さらなる産業基盤の整備につなげたいとの考えを示した。
環境面では地球温暖化防止のため、温室効果ガスを30年までに13年比30%減と、国を上回る削減目標を設定。市役所で照明の発光ダイオード(LED)化やコピー用紙の節約などに取り組み、市民にも啓発活動を進めていることを紹介した。
来年度新たに始まる森林環境譲与税(仮称)に関しては「(国からの)配分を良い機会と捉え、官民一体で森林の活用について知恵を出し合い、地域の林業、山間地域の活性化につなげたい」と述べた。
来年度の目玉事業には、男女共同参画社会の実現に向けた課題解決のため、10月下旬に市で開かれる日本女性会議を挙げ、来年以降プレイベントなどで周知、啓発を進める考えを示した。(了)