2018年12月26日(水)
「子育て環境日本一へ」=内外情勢調査会で講演―西脇京都府知事
京都府の西脇隆俊知事は11月5日、京都市内で開かれた内外情勢調査会で講演し、「経験したことのない少子高齢化や人口減少社会に挑戦するのがわれわれの役目」と述べ、子育て環境日本一の実現向け、不妊治療や待機児童対策などに注力する考えを改めて示した。
府は6月、子育て環境の充実に取り組むため「子育て環境日本一推進本部」を設立し、重点施策の一つとして対策を進めている。西脇知事は「出会いから結婚、子育て、就労に至るまで切れ目ない支援が必要だ」と指摘。「中長期的には少子化に対してくさびを打ちたい」と話した。
このほか、今夏に相次いだ災害に触れ「復旧復興に全力を挙げている」と強調。来年に見直す予定の地域防災計画に西日本豪雨や台風21号などの対応について、課題の検証結果を盛り込む方針を示した。
また、2021年度までの移転を予定する文化庁に関しては、「文化首都京都としての価値を高める良い機会になる」と述べた。東京五輪・パラリンピックが開かれる20年に政府が開催を予定する「日本博2020(仮称)」について「文化的なところは京都を中心にお願いしたい」と述べ、文化イベントの開催に意欲を示した。
西脇知事は「次代を担う子どもたちが希望の持てる『新たな京都』へ」をテーマに講演。地域経済・産業の発展や京都観光など、今年4月に就任して以来注力してきた施策について説明した。(了)