2018年8月22日(水)
民泊活用し観光振興を=内外情勢調査会で講演―仁坂和歌山知事
和歌山県の仁坂吉伸知事は4月27日、和歌山市内で開催された内外情勢調査会で講演した。知事は、6月15日に施行される県内の民泊関連の規制を定めた県住宅宿泊事業法施行条例について解説し、「(条例は)実は地元の業者に優しい。地元が潤う、民泊活用の観光振興につながればと期待している」と述べた。
住宅宿泊事業法(民泊新法)の制定を受け、県では民泊条例が3月に可決された。近隣住民からの苦情などへの対策として、事業者は集合建物内に駐在するか、集合建物以外では民泊の住宅から通常徒歩約10分の範囲内に駐在することなどを定めた。
仁坂知事はこのほか、県の観光客誘致施策を紹介した。熊野古道など世界遺産を訪れる欧米とオーストラリアからの観光客の割合が高いことについて「日本のスピリチュアリティを味わいに来る」と分析。観光地の多言語案内については「ただ直訳すれば良いというものではない。日本史の専門家などに翻訳してもらうことで理解度が増す」と指摘した。(了)