明治維新150年の「機運醸成を」=内外情勢調査会で講演―三反園鹿児島知事

 鹿児島県の三反園訓知事は12月21日、鹿児島市内で開かれた内外情勢調査会で講演した。県などが来年5月、2日間にわたって開催する「明治150年記念式典」(仮称)に触れ、「鹿児島全体で盛り上げていかなければならない。ありとあらゆるところで機運を醸成していく」と熱心に語った。

 三反園知事は、「近代国家をつくった鹿児島だからこそできる」と記念式典の意義を強調し、「子どもたちを数千人招こうと思っている」と構想の一端を明らかにした。

 一方、鹿児島黒牛が「和牛のオリンピック」と呼ばれる全国和牛能力共進会で総合優勝を果たしてブランド価値が上昇していることに触れ、「生産農家の所得を向上させて、後継者も増やす好循環につなげたい」と述べた。また、こうした県産品を武器にトップセールスを行っていることを踏まえ、「民間と同様で、県独自のアイデアで世界に向けてPRしないと生き残っていけない時代だ」と強調した。(了)