「地域の今後」テーマに講演=千葉北西5市長―内外情勢調査会

 千葉県北西部にある松戸、野田、柏、流山、我孫子の市長らが11月30日、柏市内で開かれた内外情勢調査会東葛北部支部で、「地域の今後を語る」をテーマに講演と対談を行った。

 松戸市の本郷谷健次市長は「子育ては一番大事な課題」と小学校までの支援策を説明。新たに導入するスマートフォン向け子育て支援アプリを「12月からスタートさせる」と明らかにした。

 野田市の鈴木有市長は、職員の意識改革の一環で発足させた若手職員のプロジェクトチームについて発言。無料通信アプリ「LINE(ライン)」のスタンプ作製といった成果が生まれつつあることを紹介した。

 柏市の鬼沢徹雄副市長は、市の人口動態を全国の傾向や周辺自治体と比べつつ、「いかに生産年齢人口を維持していくかが重要」と強調。教育の充実を吸引力にして、まちづくりを進める方針を示した。

 流山市の井崎義治市長は、市の人口が従来予測を上回って毎年4000~5000人増え、2027年にピークとなる最新予測を提示した。

 我孫子市の星野順一郎市長は「手賀沼と言えば我孫子のシンボル」とし、関連施策の実績と今後の周辺を含む整備構想を披露。「スポーツイベントなど、いろいろチャレンジする下地づくりをしたい」とソフト施策も進める姿勢を示した。

 続いて行われた対談では、星野市長が再び手賀沼を中心とした地域の振興策に言及し、「対岸の柏との連携が必要」と呼び掛けた。(了)