2017年12月28日(木)
県民の誇りの重要性強調=内外情勢調査会で講演―山口佐賀知事
佐賀県の山口祥義知事は11月9日、佐賀市内で開かれた内外情勢調査会で「志を胸に。~人を大切に、世界に誇れる佐賀づくり~」をテーマに講演した。山口知事は「県民が、佐賀が好きだとか誇りに思う気持ちがあれば、いろんな政策が積み上がる」と述べ、県の魅力を県民に周知する施策の重要性を強調した。
山口知事は、佐賀にゆかりのあるクリエイターやデザイナーとともに県がネットワークを構築し、事業立案の際にアドバイスを受けながら、プロジェクトに参画してもらう構想「さがデザイン」を紹介。さがデザインは、行政施策へのデザイン視点導入の取り組みとして、2017年度グッドデザイン賞を受賞した。
これまでの取り組みでは、県庁本館1階の面談室を木質空間にリニューアルし、県産木材をPRするモデルルームとしての機能を持たせたほか、旧知事室や旧来賓室を、子どもたちが県庁や知事の仕事などを学べる部屋「県庁CLASS」に改装している。山口知事は「佐賀の素晴らしいものをもっと光らせたいとずっと思っていた。PRの仕方やコンセプトを磨き上げると本質的な輝きが増してくる」とアピールした。
このほか、県政の重要課題の決定時に丁寧なプロセスを踏んできたことを強調。陸上自衛隊のオスプレイの佐賀空港への配備計画などの重要課題を念頭に「全ての県民が主張するとおりになるということは決してないが、しっかり判断をし、説明して、それを問うという民主的なプロセスを踏みながらやっていく」と話した。
山口知事は、2018年3月から19年1月まで開催予定の「肥前さが幕末維新博覧会」を通じて、維新幕末期に活躍した大隈重信ら偉人の活躍をPRし、県民が郷土を誇りに思う気持ちにつなげていく考えを示した。(了)