2017年10月13日(金)
地域としてもチャレンジを=内外情勢調査会で講演―大村愛知知事
愛知県の大村秀章知事は9月13日、名古屋市内で開かれた内外情勢調査会で講演した。自動車産業を中心に高度な産業集積が進んでいる県の強みを強調した上で、企業や研究者に頼るだけではなく「地域としても規制改革、民営化と、チャレンジをしていかないといけない」と強調した。
大村知事は講演で、「日本はもう豊かではない」との認識を強調した上で、新興国だけではなく、欧米と比べても低い水準にある日本の経済成長率、1人当たり国内総生産(GDP)ランキングが低迷しているといったデータを紹介。「置かれている状況、立場を虚心坦懐(たんかい)に見る」という必要性を指摘した。
その上で「国の富を生み出すのは都市だ。そこに、人とモノと金と企業が集まって新たな付加価値、新たなビジネスを巻き起こし、その地域を成長させ、企業も成長させていくことで、また富を生み出す」と、現在のグローバル市場経済での成長メカニズムを分析。「(産業集積が進んでいる県内では)ベースはできているので、さらに伸ばしていく施策を積極的にやっていかないといけない」として、今後の取り組みへの強い意気込みを示した。(了)