2017年7月3日(月)
「レガシー」で地方創生加速へ=内外情勢調査会で講演―飯泉徳島県知事
徳島県の飯泉嘉門知事は6月2日、徳島市内で開かれた内外情勢調査会で講演した。地方創生に向けた取り組みの成果を「とくしまレガシー」とし、さらなるレガシー創造で地方創生の本格展開を加速させる意気込みを語った。
知事は、2020年東京五輪・パラリンピックで「レガシー」が話題になっていることに触れ、「徳島でもだいぶたまってきたのではないか」と言及。県が取り組む「働き方改革」「消費者庁移転」「第4次産業革命」「災害対策」などの分野で多くのレガシーが生まれたと強調した。
知事によると、今年7月に消費者庁の新オフィスが徳島県庁に開設されるのに合わせ、職場のフリーアドレス化や、ペーパーレス化による働き方改革でワークライフバランス確立を図るという。
また、新オフィスが入るフロアには産学官連携のプラットフォームをつくり、行政、企業、大学のネットワーク拠点にすると紹介。最先端のICT環境を整えることで、3年後の消費者庁の徳島全面移転を強力に推進する方針を打ち出した。
IoT(モノのインターネット)や人工知能(AI)など、「第4次産業革命」と呼ばれる技術革新も戦略的に利用する。5月30日施行の改正個人情報保護法により、ビッグデータの利用が可能となったことから、漁業や教育分野で活用し、最適な漁の時期や生徒の成績底上げなどを図る。
ドローンの特区を活用し、初めて国土交通省による貨物輸送実験を行った実績も強調。今後は災害対応や災害時医療にも活用範囲を広げていくという。(了)
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