豪華寝台運行、受け入れ準備着々=「復興、そして福興!」テーマに講演―平井鳥取知事・内外情勢調査会

 鳥取県の平井伸治知事は5月18日、鳥取市内で開かれた内外情勢調査会で「復興、そして福興へ!安心と活力に満ちたふるさとづくり」をテーマに講演した。昨年県中部で発生した地震からの復興を重視する姿勢を強調。豪華寝台列車の運行開始に合わせた最新の取り組みなども紹介した。

 知事は冒頭、JR西日本が6月に運行を始める豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風(みずかぜ)」が停車するJR山陰線東浜駅(同県岩美町)のレストラン開業など、受け入れに向けた準備が着々と進んでいることをPR。関西圏ではJR西のキャンペーンを受け、同駅が話題を集めているといい、「(観光誘客を)成功させるための絶好のチャンス」と、力を込めた。

 最大震度6弱の地震からの復興に関しては、被害を受けた国の重要文化財や施設が復活し始めたことに触れ、「予断は許さないが、順調に進んでいる」と報告。

 また、自治体施設の所有権を残したまま運営権を民間事業者に売却する「コンセッション方式」導入に向けた検討を進めていることにも触れた。水力発電施設での同方式導入は「鳥取県が全国初。全国レベルでかなり問い合わせが来ている」と語った。

 2020年東京五輪・パラリンピックの事前キャンプ誘致をめぐっては、07、15年の世界陸上選手権でキャンプ受け入れ実績があるジャマイカとの友好関係を強化し、再度の誘致につなげたい考えを表明。来月4日に鳥取市内で行われる布勢スプリントに合わせ、ジャマイカの陸上競技協会幹部が視察に訪れることを明らかにし、「話し合いが進展できないか画策している」と語った。

 知事は今後、26日に米子市で開かれる内外情勢調査会でも講演する。(了)