2017年5月30日(火)
創意工夫で「三方よし」=内外情勢調査会で講演―荒井奈良知事
奈良県の荒井正吾知事は4月20日、奈良市内で開かれた内外情勢調査会で「奈良創生」に向けた取り組みについて講演した。高齢者対策と若者の雇用、観光施策で「住んでよし、働いてよし、訪れてよし」の三方よしを創意工夫で実現していくと強調した。
知事はまず、高度経済成長期に大阪のベッドタウンとして人口を増やし成長した奈良県は、今後一挙に高齢化が進むことや、若者の働く場が限られてしまうといった課題を説明。その上で「高齢者の健康づくりと医療介護保険の充実、子どもを産みやすく育てやすくする仕組み、若者の雇用確保が最重要だ」と指摘した。
具体的な対策として①中核となる医療施設の充実②乳幼児に対する就学前教育の充実③企業誘致のために事業用地を新たに造成する―などさまざまな取り組みを紹介した。
また、観光施策については、県内のホテルの客室数を増やすため高級ホテルを誘致するとともに、観光客の落ち込む夏季冬季に音楽コンサートやマラソン大会など新たなイベントの創出にも取り組んでいるとアピールした。(了)