2019年12月25日(水)
新産業育成でイノベーション創出を=内外情勢調査会で講演―大村愛知知事
愛知県の大村秀章知事は10月4日、名古屋市内で開かれた内外情勢調査会で講演した。知事はスタートアップ企業の支援を通じて新産業育成などを加速させ、イノベーション創出や競争力強化を目指す考えを示した。
講演のテーマは「国際イノベーション都市愛知への飛躍」。大村知事は冒頭、日本の国内総生産(GDP)が横ばいで推移している現状を示した上で、「米国や中国など発展を続ける国や都市は独特の成長手法がある」と指摘。県の取り組みとして、ものづくり産業の集積とデジタル化への対応を柱とした成長モデルを提示し、スタートアップ企業を育成する支援拠点を2021年度中に設置するなどの対策を紹介した。
大村知事はまた、27年のリニア中央新幹線開業に関し「首都圏と中京圏が一体化した巨大な交流圏が誕生する」と述べ、開業による経済効果に改めて強い期待感を表明した。
さらに愛・地球博記念公園(長久手市)で22年秋に開業予定の「ジブリパーク」にも触れ、「いろいろな取り組みを通じて、愛知に人やモノを呼び込んでいきたい」と訴えた。(了)