令和の時代も「発展、飛躍を目指す」=内外情勢調査会で講演―石井富山知事

 富山県の石井隆一知事は10月30日、富山市で開かれた内外情勢調査会富山支部で講演した。「令和」の時代に入り、新元号令和の名付け親とされる県の高志の国文学館の中西進館長や、新小結に昇進した朝乃山関、NBAの八村塁選手ら、県関係者が目覚ましい活躍を見せている。「こうした勢いをしっかり持続させ、新たな富山県の発展、飛躍を目指していきたい」と語った。

 石井知事は、日本全国が本格的な人口減少時代に入る中、「富山県はUターン率が全国で2番目になり、若い人を中心に移住してくれる方が増えてきている」と述べる一方、「2060年には県の人口が64万6000人くらいになり、65歳以上の人が4割近くになる」との推計を示し、懸念を表明。「出生率1.9になるべく早く到達するように努力し、若い人を中心にできるだけ富山に移住してもらい、トータルで16万かさ上げして80万6000人を維持したい」と具体的な目標を示した。

 その上で、県が経済面でも飛躍していくためには、「(人口、経済力が上昇する)中国やアセアン、インドなどとも協力、連携していくべきだ」と訴えた。

 また、全国知事会の地方税財政常任委員長を務める立場から、令和時代の地方創生の推進のためには、税財源について大都市と地方がそれぞれの立場を乗り越えて協力すべきだとの考えを強調。7月に県で開かれた全国知事会議で「都市と地方が自立・連携・共生する令和時代の地方創生」をうたった「地方創生・富山宣言」が採択された意義を説明し、「(今後も)こうした気持ちでやっていきたい」と語った。

 29日に天皇陛下の即位を祝う「饗宴(きょうえん)の儀」に自身が出席した際に、「天皇陛下が皇后さまに『富山県の石井知事です』と紹介された」とのエピソードにも触れ、「(陛下は)誰が出席しているか勉強されている。国民としてこんなにうれしいことはない」と喜びを見せた。

 最後に、北陸新幹線の大阪開業により、東海道新幹線と接続され「大ゴールデン回廊」が創出されることに触れ、「単なる東京の郊外ではなく、豊かで美しい自然、多彩な歴史文化、人の魅力を兼ね備えた素晴らしい元気な県にしていきたい」と語り、協力を求めた。(了)