総合計画「企業、府民と一緒に」=内外情勢調査会で講演―西脇京都知事

 京都府の西脇隆俊知事は11月5日、京都市内で開かれた内外情勢調査会で講演し、10月に策定した「府総合計画」について説明した。計画に盛り込んだ子育て環境の整備や新産業の創造・成長などの重点施策は「行政だけで実現できることはほとんどない」と指摘。「企業、団体、府民の皆さまと一緒にやっていく」考えを示し、協働への協力を呼び掛けた。

 「府総合計画」は約20年後に実現したい姿を描いた「将来構想」、おおむね4年間で進める方策をまとめた「基本計画」、各広域振興局ごとの資源や特性を踏まえ、約4年間の地域振興策を示した「地域振興計画」で構成。このうち基本計画は、「子育て環境日本一」や「災害・犯罪などからの安心・安全」など「2040年までに実現したい政策の柱立て」(西脇知事)として5項目を挙げた。

 府の子育て環境をめぐっては、18年の合計特殊出生率が1.29と全国下位にとどまっているのが現状。西脇知事は「40年に合計特殊出生率を全国平均並みにしたい」と目標を語った。

 20年1月の完成を予定する「府立京都スタジアム」(京都府亀岡市)に関しては「スタジアムを地域活性化の核に、そして府北中部へのゲートウエーとしての機能を果たしてもらいたい」と強調。スタジアムを核としたまちづくりを進めていく考えを改めて示した。

 京都アニメーションの放火殺人事件にも触れ、府の口座などに集まった義援金を遺族と被害者に全額配分すると説明。西脇知事は「京都は古い文化だけでなく、(アニメなど)新しいコンテンツにも強い。新しいもの、古いものを含めて文化の振興をしていきたい」と話した。(了)