「高付加価値化で成長を」=内外情勢調査会で講演―長崎山梨知事

 山梨県の長崎幸太郎知事は11月19日、甲府市で開かれた内外情勢調査会で「『県民一人ひとりが豊かさを実感できるやまなし』の実現に向けて!」と題して講演した。長崎知事は「個々の存在が生産性を高めれば、人口減少の中でも経済成長できる」と強調し、そのために「自然環境や食文化など、山梨が既に持っているものの高付加価値化を実現する」と県政運営に対する考え方を語った。

 1月の知事選で初当選した。「就任から今日まで頭にあるのは、山梨が今後の日本全体のモデルになるような地域にしたいということだ」と述べ、現在置かれている社会環境として①人口減少と人手不足②経済縮小③国境をまたぐ地域間競争―の3点が前提となると指摘。この条件の下、「東京や外国と競うのではなく、外にはないものを補完するという切り口でウィンウィンの関係を築くべきだ」と訴えた。

 その上で「付加価値を高める」ことを繰り返し強調。地場のジュエリー産業振興や山岳観光の推進など、県の特色を生かしつつ経済波及効果の高い施策に取り組む考えを示した。「特産のモモやブドウ、ワインを生かした新たな食文化をつくっていく」として、飲食店などの格付け本「ミシュランガイド」の山梨・静岡版の発行を目指すことも明らかにした。

 建設の可否を検討中の総合球技場については、「単に造るだけではなく、スポーツで収益を稼ぐ場にできないか考えている。(建設予定地の)小瀬は市街化調整区域で収益施設が造れないため、(地元の)甲府市と調整区域を変えられないか相談中だ」と述べた。(了)