2020年12月1日(火)
駅中心に拠点づくり=内外情勢調査会で講演―戸敷宮崎市長
宮崎市の戸敷正市長は7月9日、内外情勢調査会宮崎支部で講演し、JR九州と地元の宮崎交通が連携してJR宮崎駅前に近く開業する大型商業施設「アミュプラザみやざき」に関し「これを起爆剤として、交通結節点でもある駅を中心に拠点化していかなければならない」と話し、駅を中心にしたまちづくりに力を注ぐ考えを示した。
戸敷市長は「新型コロナウイルスの感染拡大防止と社会経済活動の両立を図る」と強調。「国のGO TOキャンペーンや県の経済支援策と連携し、宿泊、飲食、スポーツ受け入れなどの支援策を波状的に打ち出し、経済回復を図る中で駅周辺の拠点化も進める」との方針を示した。
市中心部の活性化策としては、実証実験で成功した低速の公共電動車「グリーンスローモビリティ」を本格導入するなどし、約800メートル離れた従来の中心部との回遊性を向上させることが重要だと指摘。アミュプラザとは反対側の駅東口に、市が主導するアリーナ建設や港から駅につながる道路整備などを進め、「空港、港、鉄道、バスなどどこからでも人が集まる拠点を形成したい」と将来的な構想を語った。
また、新名所としてアミュプラザ屋上に設置される「交通神社」が神話にちなんでいることから、「駅西口を『高千穂口』、東口を『大和口』と名付けてはどうか」と神話に絡めて話題づくりをするアイデアも披露した。
同じく登壇したJR九州の青柳俊彦社長は、駅前整備について「JR九州は交通結節機能だけでなく、人が集まるスペースに力を入れる」と説明。九州の他県で駅前整備やイベント実施で成功したノウハウを宮崎市で生かし、行政や地元商店街と連携していくことに意欲を見せた。(了)