「まずはコロナに打ち勝つ」=内外情勢調査会で講演―浜田高知知事

 高知県の浜田省司知事は8月5日、高知市内のホテルで開かれた内外情勢調査会で「~共感と前進~高知県の挑戦」をテーマに講演した。昨年12月の就任後、新型コロナウイルスの対応に追われているが、「まずはコロナに打ち勝ち、豊かで元気な高知をしっかりとつくっていく」と県政運営の決意を語った。

 内外情勢調査会高知支部の懇談会で、現職知事が講演するのは2012年2月の尾崎正直氏以来。浜田知事には「就任から8カ月で初めてまとまった形の講演をする」機会となった。

 昨年の知事選では、尾崎前知事の基本姿勢「対話と実行」を踏まえた「共感と前進」を訴え、初当選を果たした。しかし、2月末には県内で初の新型コロナ感染者が確認された。浜田知事は感染拡大の影響で「産業振興計画や長寿県構想などは就任前に思っていたようなスピードで進められていないのが実態だ」と述べた。

 一方、「2月以降は経済影響への対応を前例がない形で取ってきた」と強調。中小企業の資金繰り対策として県が独自に創設した無利子で保証料もゼロの融資制度は、申し込みが殺到したと説明した。

 浜田知事は「ふたを開けてみると当初想定の融資規模の2.5倍、財政負担では3倍近くが見込まれる。歯を食いしばってでもやらなければいけなかった」と振り返った。今後は社会経済構造のデジタル化や分散型システムの構築を推進する考えで、「ウィズコロナの先行きをにらみ、各企業、事業者への支援をしていく」と引き続き地域経済の振興に目配りする姿勢を見せた。

 また浜田知事の公約で、新型コロナの影響で止まっていた関西圏との経済連携強化に向けた取り組みも今後進めていく方針を示した。浜田知事は「道筋としては以前のスピード感ではいかないだろう」としつつ、9月にはアドバイザー会議の初会合を開き、来年度の施策実施へ戦略を策定していくという。                                      (了)