「国難打破」の羅針盤に=内外情勢調査会で講演―飯泉徳島県知事

 徳島県の飯泉嘉門知事は8月5日、徳島市内のホテルで開かれた内外情勢調査会で「『未知の世界』の羅針盤たれ!~『二つの国難』+『新たな国難』克服へ~」をテーマに講演した。人口減少と災害列島を「二つの国難」、新型コロナウイルス感染拡大を「新たな国難」と定義し、全国知事会長や徳島県知事として迅速に国へ緊急提言してきたことなどを紹介した。

 全国知事会長として重視した大都市部と地方部の連携や、知事会の存在感向上などについては「地方創生臨時交付金や緊急包括支援交付金が創設されるなど、地方の声を国の政策に具現化できた」と語った。

 県内の新型コロナへの対応でも、知事会と連動して取り組みを強化。コロナ対策予算の累計が約654億円となるなど「万全の体制を整備している」と強調した。特に影響を受けている宿泊業に対して実施した県独自の宿泊補助制度についても「(中止となった)阿波おどりの喪失感をカバーしていきたい」と述べた。

 人口減少対策では、「地方創生第2幕」と銘打ち、中央省庁の地方移転などで、「大都市部への人口集中を是正していく」と訴えた。

 災害列島対策については事前復興の重要性を指摘。モバイルファーマシー(移動薬局)の四国初導入や、小見野々、長安口両ダム再生事業などを進めていくとした。

 これからの徳島について、「地方の課題解決のための未来技術」として「5G」を活用する考えを示した。全国に先駆けて「ローカル5G」の免許取得や、遠隔診療の実証実験を経て、「いち早くこれを実装する」と意欲を見せた。                              (了)