2020年12月1日(火)
持続可能なまちづくりを=内外情勢調査会で講演―柴橋岐阜市長
岐阜市の柴橋正直市長は11月16日、市内で開かれた内外情勢調査会で「『選ばれるまち 岐阜市』を目指して」と題して講演した。これまでの子育て支援施策に加え、持続可能なまちづくりに向けたシビックプライド向上の取り組みを説明した。
市長は冒頭、「子育て世帯の転入が増加している」と市の現状を分析。引き続き「こどもファースト」を掲げ、男性の育児参画の推進や、病児・病後児保育施設の増設で保護者の子育てと就労の両立を一層支援していくと強調した。来春には公立の不登校特例校を東海地区で初めて開校。学びの保障につなげていく。
シビックプライドの向上については、岐阜の観光を育て、岐阜市民の誇りに結びつけるビジョンを示した。観光入り込み者数の微減傾向や回遊率の低さを指摘。「滞在型観光への発展を目指す」とし、道路空間に遊び場やワーキングスペースを設置して、にぎわいを創出する実証実験を紹介した。また、6月に発表したシティープロモーション動画を上映。市の魅力発信に、より一層力を入れていくとした。
最後に、2021年度予算編成方針を説明。こどもファーストや地域経済活性化など五つの重点政策を挙げた。このほか、持続可能な開発目標(SDGs)や都市の在り方、デジタルトランスフォーメーション(DX)について考えていくとし、「持続可能なまちにするために投資し、解決していく」と述べた。
(了)