2021年5月6日(木)
コロナ対策、反転攻勢向け準備着々=内外情勢調査会で講演―三村青森知事
青森県の三村申吾知事は3月9日、青森市内で開かれた内外情勢調査会で講演した。影響が広がる新型コロナウイルス感染症について「対策もしながら、着々と反転攻勢に向けて準備を重ねている」と説明。コロナで落ち込んだ農林水産業や観光業などの立て直しを強調し、「リスタートに大事な一年になる」と語った。
講演では2021年度当初予算案を紹介し、コロナ禍で加速化するECサイトなどのインターネット販売にも力を入れ、県産品の販路拡大を図るとした。
一方で、販売現場での交流や消費者との対話の重要性も改めて感じたと指摘。「本当に大事なのは直接的なやりとりということを忘れずに、アフターコロナもやっていく」と語った。
他にも需要が高まる冷凍食品の加工技術支援や県内企業のデジタル化、UIJターン促進事業を紹介。「国内外、特に県内の意欲ある方々に一緒に頑張ろうと示した予算と考えている」と語り、「経済を回す仕組みを再起動していく」と決意を述べた。
21年度当初予算案の全体像については「3年連続のプラスとなったが、努力を重ねて県債残高はついに1兆円を割ることができた」と説明。「経済を回しながらも、財政規律をしっかり守る」と語った。(了)