2021年5月6日(木)
地域の魅力向上で人口減少に歯止めを=内外情勢調査会で講演―浅井豊橋市長
愛知県豊橋市の浅井由崇市長は4月14日、市内で開かれた内外情勢調査会で「豊橋新時代への挑戦」と題して講演した。「県内外や官民を問わず協力関係を構築して、地域の魅力や利便性向上を目指し、人口減少に歯止めをかける」と述べた。
浅井市長は冒頭、昨年11月の市長選で公約としていた、小学校の給食費無償化などが3月議会で承認されなかったことについて、「若い親の負担軽減や食育など、市の人づくりの姿勢を示す一歩」と意義を強調し、引き続き議会に理解を求めていく考えを示した。
また市長就任後、新型コロナウイルス対応に向けた感染症対策室の立ち上げや、市医師会・薬剤師会と連携した自宅療養者への支援、持病で退院できない患者が民間病院へ転院できる体制の構築などに取り組んだことを説明。
今後重要となるコロナのワクチン接種に関しては、「ワクチン供給予定が確定せず、接種にはかなり時間がかかるかもしれない」と、国に予定確定を急いでほしい思いをにじませた。
最大の懸案事項である人口減少対策では、「若者や女性が満足するまちづくりがポイント」と述べ、妊娠・出産から教育までのサポート体制を一層充実させていく考えを示した。また、25歳以下の若者で構成する「わかば議会」が提案した6件の事業すべてを、今年度実施していくと説明した。(了)