2021年12月3日(金)
「WITHからアフターへ」=内外情勢調査会で講演―飯泉徳島知事
徳島県の飯泉嘉門知事は6月1日、内外情勢調査会で「『WITHコロナ』から『アフターコロナ』へ」と題して講演した。飯泉知事は全国知事会長として新型コロナウイルス対応に当たってきた状況を振り返り、「大都市部と地方部の連携融和や、政策提言の強化、存在感向上の三つの公約を実行した」と述べた。
デジタルトランスフォーメーション(DX)について、「日本のDXは進んでいるようで、非常に遅れている」と指摘。平井卓也デジタル改革担当相への政策提言を行うなどした成果として、全国へGIGAスクール構想を実現させたことを紹介した。また、コロナ財源が確保できたことや、病院再編に関して国と協議の場を設けることができたことなど、「徳島県へのメリットもあった」と強調した。
知事として行ったコロナ対策では、飲食店への経済支援策のほか、ワクチン接種では徳島市内の多目的アリーナに大規模接種会場を設置し、市町村をバックアップした事例などを説明した。
アフターコロナに向けた動きについて、飯泉知事は「人口の都市部集中のリスクが顕在化した」と述べ、「人の地方移住加速」や「省庁・企業の地方移転」などを進めていると言及。地方大学の魅力向上でも「発光ダイオード(LED)研究などの先進技術がある。新たな夢を徳島から」と意気込んだ。さらに、徳島の強みを生かした商談会や映画祭、新たな文化芸術ホールの建設などをきっかけとしてコロナ後の徳島を見据えた施策を示した。(了)