2021年12月3日(金)
ウィズ・アフターコロナに挑戦=内外情勢調査会で講演―仁坂和歌山知事
和歌山県の仁坂吉伸知事は6月29日、内外情勢調査会和歌山支部で「コロナで見えてきたもの―和歌山県の挑戦―」と題して講演し、新型コロナウイルスへの県の対応や、コロナ後を見据えた県の取り組みについて説明した。
知事は、感染防止は保健医療行政で対応し、生活と経済の再生のために行動の制限は最小限にするという県の方針を強調。「(保健医療行政を)強化に次ぐ強化をしてきた」と述べ、保健所の支援体制の充実や、PCR検査装置の導入による検査能力の強化、病床の確保などの取り組みを振り返った。
県は高齢者へのワクチン接種で全国1位となった。知事は、クリニックが多い和歌山市で個別接種を行うなど県内の各市町村が「自分の町に1番ふさわしいやり方」で接種を進めてきたと説明。「できるだけ早く終わらせることが目標だ」と意気込みを示した。
知事は、「(コロナの影響で)東京一極集中が崩壊しようとしている」と指摘。「和歌山にとってまたとないチャンスだ」とし、企業誘致や移住促進のため、インフラやオフィス、住宅、教育、医療、保育などの条件を整備する考えを示した。
さらに、「オンラインとデジタルトランフォーメーション(DX)が今後の経済発展の決め手になる」と述べ、教育や医療のオンライン化、行政や産業のDXに取り組む考えを示した。(了)