日本を引っ張るファーストペンギン目指す=内外情勢調査会で講演―大村愛知知事

 愛知県の大村秀章知事は11月12日、名古屋市内で開かれた内外情勢調査会で「愛知県における新型コロナウイルス感染症対策」「愛知が起こす成長革命」をテーマに講演し、「いまこそ、愛知が日本を引っ張るファーストペンギンになっていこう」と呼び掛けた。

 大村氏は、県のGDP(国内総生産)は2018年度には全国第2位になったものの、「日本は決して豊かではない」と説明。社会保障の原資となる保険料や税金を生み出すには経済を回していくことが重要だと強調し、群れの中で真っ先に海に飛び込むファーストペンギンのように、日本の成長をけん引する存在を目指すと意気込んだ。

 24年10月にオープンする県のスタートアップ支援拠点「STATION Ai」については、「リアルとリモートを含めて1000社を呼んでくる。(世界でも)相当なインパクトを呼んでいる」と強調。「社会や経済を引っ張っていくような企業を興していきたい」と期待を込めた。

 今後4年間で、ジブリパーク開業、トヨタ自動車の新研究開発施設稼働、26年アジア大会での活用を見据えた新体育館整備など、大型プロジェクトが続く。「世界に通用するコンテンツはそろった。日本の活力を愛知から生み出していく」と訴えた。

 コロナ対策では、大規模ワクチン接種会場設置など県の取り組みを紹介。3回目接種でも大規模会場を設ける考えを示し、「市町村や医療機関と連携して取り組んでいきたい」と述べた。(了)