2021年12月3日(金)
「失敗恐れず、試行錯誤」=内外情勢調査会で講演―斎藤兵庫知事
兵庫県の斎藤元彦知事は11月24日、神戸市内のホテルで開かれた内外情勢調査会で「『躍動する兵庫』へ」と題し、講演した。「新たな時代に向け、挑戦していくことが大事。失敗を恐れず、さまざまな試行錯誤を伸びやかにやっていく」と、目指す県政像などを語った。
斎藤氏は、8月の就任直後から新型コロナウイルスの「第5波」に対応。現場視察を重ねたことに触れ、「コロナ対応に『魔法のつえ』はないと感じた。現場が円滑に進むように、課題を一歩一歩解決していくことが大事だ」と振り返った。また、職員研修や病床確保など、第6波に備えた対策の状況を説明した。
2025年の大阪・関西万博については、「これからの関西を見据える大きなポイントになる」と指摘。その後の統合型リゾート(IR)開業を含め、「いかに兵庫県に、消費やヒト、モノの流れを取り組んでいくかを考えておくことが大事」と強調した。
また、兵庫県が関西と瀬戸内の圏域を結ぶポイントになるとアピール。「県が二つの結節点として、役割をどのように担っていくかを戦略的に考えていかないといけない」と話した。
この他、知事が県庁を離れて県内各地に滞在し、公務や住民との意見交換などをする「ワーケーション知事室」について、鳥インフルエンザ発生の影響で延期したものの、年内に実施する考えを改めて示した。(了)