2022年8月4日(木)
DX、先端技術活用で地方創生=内外情勢調査会で講演―広瀬大分知事
大分県の広瀬勝貞知事は4月22日、大分市内で開かれた内外情勢調査会で「デジタル変革で加速―安心・活力・発展の大分県」と題して講演した。デジタルトランスフォーメーション(DX)や先端技術の活用をさらに進め、新型コロナウイルス感染拡大などの影響を受けた商工業や農業、観光業を復興するとともに、ポストコロナに向けた地方創生を推進する考えを示した。
広瀬知事はDXについて「お客さん第一の実現のための手段であることを忘れてはいけない」と指摘。DXで実現したいビジョンを考えるのが重要との認識を示し、商工業、農業、行政などさまざまな分野で変革が必要との認識を示した。
先端技術の活用については、大分空港を拠点にした人工衛星の打ち上げなどの宇宙ビジネスに積極的に取り組む考えを強調。「2050年には200兆円のマーケットになるとされる。すぐにそういう時代が来る」と期待感を示した。
今後の地方創生に向けては、子育て満足度、健康寿命、障害者雇用率の三つの日本一実現を改めて表明。特に健康寿命は、最新の調査で男性が日本一になったことに触れ、「県民会議を設置したり、事業所での健康管理を促したりしたのが良かったのではないか」と手応えを語った。
コロナ禍で地方回帰が進み、「あと400人社会減を改善すれば、社会増減の均衡に近づく」との見通しを示した。若い世代への移住PRや、移住先での仕事の創出にさらに取り組むなどして「ポストコロナの人づくり」につなげる考えを示した。(了)