2022年12月28日(水)
「コロナ以外の話もしたい」=内外情勢調査会で講演―大野埼玉知事
埼玉県の大野元裕知事は10月28日、さいたま市内で開催した内外情勢調査会の講演の冒頭、「昨年は新型コロナウイルス関係の話しかしなかったが、今年はもう少しコロナ以外の話もしたい」と語った。ただ、コロナの話もする必要があるとして、「できれば次の機会はコロナの話をしないで済むくらいになっていればいい」と述べた。
この日の講演テーマは「日本一暮らしやすい埼玉へ―新たな150年に向けた挑戦」。少子高齢化に伴う地域経済の担い手不足や空き家の増加などが見込まれる中で、「これらを克服できるまちを想定してその方向に進むべきだ」と強調した。
そのためにも、国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)に力点を置きながら、デジタルトランスフォーメーション(DX)を積極的に推進。持続可能なコンパクトなまちづくりを進める「埼玉版スーパー・シティプロジェクト」の下で、日本一暮らしやすい埼玉県を目指す方針だ。
これまでのコロナ対応では、全国で埼玉県と高知県のみが全ての発熱医療機関を公表しているとし、「他県のように紹介してくれる窓口の電話がつながらないという事態にはならなかった」と言及。後遺症対策でも、県医師会と連携し、専用外来を設けて症例集を取りまとめたと振り返った。
このほか、大野氏は「ワクチンを接種した60代の致死率は、打っていない人の9分の1だ」と効果を示し、「打っていない県民はぜひ接種してほしい」と改めて要請した。(了)