2022年12月28日(水)
「日本一の総合力で好循環」=内外情勢調査会で講演―愛知県岡崎市長
愛知県岡崎市の中根康浩市長は10月31日、市内のホテルで開かれた内外情勢調査会で「岡崎『力』で好循環」と題して講演した。「市は日本一と言ってもおかしくない総合力、岡崎力を持っている」として、2023年放送予定のNHK大河ドラマ「どうする家康」が市発展の大きなチャンスだと語った。
中根氏は「市の強みの一つは徳川家康公生誕の地だということ」と指摘。「家康ゆかりの地は全国にあるが、生誕の地はオンリーワン」だとし、「ドラマのチャンスは市民の幸せにどうしてもつなげなくてはならない」と話した。
中根氏によると、市はこれまでに「どうする家康」関連予算として14億5000万円を計上し、23年度の観光入込客数と直接観光消費額の目標をそれぞれ16~18年度平均より170万人増の560万人、70億円増の265億円に設定していると説明。市はすでにドラマ放送に向け、大河ドラマ館の設置や岡崎城のリニューアルなどを発表している。
また、経済効果などが一過性のものにならないよう、地域ブランドを活用して市をPR。「岡崎公園」の名称を「岡崎城公園」に変更することや、地方版図柄入りのナンバープレートを導入することなどを検討していると述べた。
中根氏は「未来を見据えた、地に足の着いた大河ドラマ戦略であるということを理解してほしい」と語った。(了)