コロナ飲み薬の承認に期待=内外情勢調査会で講演―平井鳥取知事

 鳥取県の平井伸治知事は11月22日、米子市内で開かれた内外情勢調査会で「新型コロナを乗り越え、新たな鳥取を創る」と題して講演した。平井氏は塩野義製薬が開発した新型コロナウイルス治療の飲み薬「ゾコーバ」が国で承認されれば「年明け以降、(新型コロナ対策が)方向転換し、共存して付き合う病気になるかもしれない」と期待感を示した。

 一方、平井氏は、感染の「第8波」で陽性者数は今後も増えると強調。その上で、感染対策であるワクチン接種について「接種を受けるなら、早い方がいい。ワクチンも選ばず打つのが良い」と早期接種を呼び掛けた。

 平井氏は、米子鬼太郎空港を離着陸する国際定期便の再開に向けた取り組みについても言及。運休中の米子―ソウル便の再開に向けて、運航会社であるエアソウルの幹部に鳥取県に来てもらうよう打診しているという。平井氏は「年度内は難しいかもしれないが、来春には再開してもらえるようにしたい」と話した。

 県の施策については、国の省エネ基準を上回る県独自のとっとり健康省エネ住宅「NE―ST」の普及を図るため、今年度から住宅新築に掛かる費用を国の制度も合わせ、最大250万円補助するようにしたと説明。平井氏は環境省も視察に来ているとした上で「みんなが得するような形で省エネを進めたい」と述べた。(了)