2023年7月5日(水)
「持続的な発展へ土台づくり」=内外情勢調査会で講演―河野宮崎知事
宮崎県の河野俊嗣知事は2月20日、宮崎市内で開かれた内外情勢調査会宮崎支部懇談会で、「4期目の県政運営」と題して講演した。昨年12月の知事選で4期目に取り組むべき重要な政策の一つとして掲げた人口減少対策について、「本県は、本格的な少子高齢化・人口減少に直面している。将来に向けて持続的な発展ができる土台づくりを進めていくのが私の役割だ」と強調した。
新型コロナウイルスが国内で初確認されてから3年。感染症法上の位置付けが「2類相当」から「5類」へ見直す方向に進むなど、新たな局面を迎える中、河野氏はコロナ後に必要な県政の土台づくりとして▽交通インフラ整備▽スポーツ・観光振興―などを挙げた。
交通インフラ整備では、昨年フェリーの新船2隻が就航した実績を強調。また、3年2カ月ぶりに台湾へトップセールスに行ったことに触れ、「(台湾線の)早期の定期便再開を目指したい」と話した。
スポーツ振興では、3月にアジアゴルフツーリズムコンベンションが開かれることなどを紹介。「世界各国から参加者を招くコンベンションは久しぶり。宮崎の魅力を発信する大きな機会になると期待している」と話した。
河野氏は「4月には農相会合、10月には世界県人会大会も予定していて、今年は国際的なイベントが次々と開催される。世界との結び付きをより強め、県産品の輸出やインバウンドの観光誘致の促進を図り、弾みをつける1年にしたい」と意気込みを述べた。(了)